薬丸のブログ

薬事法広告研究所のブログです。

「敏感肌」の適切な表現はどれ?


肌トラブルの気になる季節ですね!



化粧品の広告表現として使用できるのは次のうちどれでしょう。


  1. お肌の弱い方でもお使いいただけます。
  2. 敏感肌用化粧品です。
  3. 敏感肌にも安心です。






こたえは敏感肌用化粧品です!



今回のポイントは2点あります!



①「肌質の改善」はNG


ポイントは、「お肌の弱い方」と「敏感肌」という表現の違いです。


まず、「お肌が弱い」「お肌が強い」という概念は、

その人の肌質そのものを指します。


肌質を改善するかのような表現は、

化粧品の効能効果の範囲を逸脱するためNGとなります。



一方「敏感肌」については、明確な定義がある言葉ではありません。



今、日本人のほとんどの女性が

「自分は敏感肌だ」と思っているように、


「敏感肌」とは必ずしも何らかの症状が

あらわれている状態を指す言葉ということでもないため、
使用できる表現です。



しかし、ここで注意しなくてはいけない点があります。



②安心・安全の保証はNG

化粧品や医薬部外品では、

「商品の安全性を保証するような表現」は不可とされています。


そのため「安心・安全」といった表現はNGとなります。


また、「敏感肌の方でも使える化粧品!」などと特に強調したり、
キャッチコピーで使ったりというやり方は、

「安心・安全」という言葉を使っていなくても
「安全性の保証表現」としてNGとなりますので注意が必要です。




では、まとめてみましょう!



1.「肌が弱い」という表現は、化粧品の効能効果を逸脱するためNGとなります。
2.キャッチコピーで使ったり、色を目立たせたり、太字や、フォントを大きくしたりと過度に強調しない限りご使用いただけます。
3.「安心です」と標榜することは安全性の保証にあたるためNGとなります。

『敏感肌にもご使用いただけます。』であれば、過度に強調しない限りOKです。



どうだったかな?次回もお楽しみに!